3大介護の食事と入浴の注意点

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3大介護とは食事介助と入浴介助、排泄介助のことですが、ここでは食事と入浴を快適かつ安全に行うための注意点を説明します。

まず、食事介助では3つの注意点があります。食事は利用者にとっては大きな楽しみの1つですが、咀嚼や嚥下能力が低くなっている場合は、ゆっくり与えることです。飲み込むまでに時間がかかるので、利用者の様子を見て飲み込んだことを確認しながら焦らずゆっくり与えることで事故が防げます。
次に、一口の量を調整しながら与えることです。始めは与える量を少なめにして様子を見ながら調整していくことで誤飲や窒息を防げます。
もう1つは、誤飲などでむせて咳き込んだ時に焦らず対応することです。下を向かせて食物を出させてゆっくり呼吸させるようにします。

また、入浴介助では4つの注意点があります。まず、入浴前の体調を確認し血圧や体温に異常がある時は無理させないことです。体調不良の場合はお湯で体を拭いて清潔を保ちます。
次に、利用者の身体に異常がないか確認することです。床ずれや皮膚の乾燥など体調不良に繋がる兆候がないか観察します。
3つ目は安全対策です。転倒防止の為のマットやタオルを事前に準備しておくことの他に、必要な時は2人で支えるなどの配慮が大切です。
最後は、自分で洗える部分は行って貰うことです。介護士が全て洗うより利用者の運動やリハビリにもなるので自分で洗える所を確認しておくと良いでしょう。特に、局部は羞恥心も伴うので出来るだけ自力で行って貰うといいですね。